ワクワク・ライフ・バランス

誰を向いて仕事をするのか?

CPAって意味があるの?

 指標としての意味はあるが、それ以上の意味はない、と思っています。なぜなら、そもそもそのCPAの割り出しの前提設計は揃っていますか?という所と、CPAの数字がビジネス上のキャッシュポイントにどの程度影響を与えていますか?という、そもそもの疑問があります。
 ダイレクトレスポンスのToCのEC系であれば、後者はイメージがつきやすいかと思います。が、例えばそのCookie設定が30日か90日かによってその指標はだいぶ異なります。つまり30日だと10,000円のCPAだが、90日だと5,000円ですと言われたところで、1CVの期間定義により単価が異なるだけであって、そもそもの1CVの価値が変わるわけではないのです。つまり1CVは1CVであって、その単価が期間によって低下するのは単純に母数の差でしかありません。
 つまりはCPAは、担当者と営業側の安心感とか仕事している感としては機能するけれども、実際のビジネス成長に対して機能するかと言うと、あまり影響度がないと思います。なぜなら経営側が知りたいのは、その1CVがどんな可能性を秘めているかを知りたいからです。その1CVは今後ロイヤリティになるのか、どの程度リピートしてくれるのか、どれだけ単価を上げてくれるのか、どれほどの資産を持っているのか、そしてどんな人間なのか。
 ダイナミックリマーケティングが全盛の今、相変わらずCPA基準で判断されるケースが多いけれども、リマーケするには初期流入を増やさないといけないわけであって、初期流入には一番難しい興味・関心を抱かせないといけないわけで、いつの間にかブランディングしないといけないわけであって、結果的にその刈り取りのCPAってどっからどこまで含めますか?ってなるわけです。つまりはCPAを掲げるのであれば、GRPとか交通広告のリーセンシーとか、イベントとか、ポスターとか、Webバナーとか、SEMとか、そういった数字を鑑みて出してますか?となります。
 反対意見ばかり書いたけれども、CPAは思考停止的に仕事するにはもってこいの指標ですね。